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2015年11月18日 (水)

第14回 元ソフトバンク・斉藤和巳さん

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南京都高 → 福岡ダイエー・福岡ソフトバンク
高校時代は2年秋からエースとして活躍し、甲子園出場は叶わなかったものの、190センチを超える身長から放るピッチングに多くの球団スカウトの注目を集めた。95年、福岡ダイエーホークスにドラフト1位で入団。03年に初の開幕投手を務め、登板試合15連勝を含む20勝を(3敗)挙げて沢村賞に輝くなど、“負けないエース”としてチームの日本一に大きく貢献。06年には投手5冠を達成し、パ・リーグ初の沢村賞複数回獲得投手となる。同年のCS登板後以降は、度重なる右肩の故障により計3度の手術を受ける。11年に支配下選手登録を解き、3軍リハビリ担当コーチとして現役復帰を目指すも、13年に復帰を断念し現役を引退。現在は、TVQ九州放送の野球解説者・西日本スポーツの専属評論家などとして活躍中。

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南京都高校のエースとしてチームを牽引し、ドラフト1位でソフトバンクに入団した斉藤さん。“負けない”エースとして沢村賞を2度獲得し、チームの絶対的エースとしてプロ野球の一時代を築きました。そんな斉藤さんに、ここまでのエースピッチャーになれるまでの練習方法や野球に取り組む姿勢など、プロ野球選手として活躍できた秘訣を伺いました。


野球をやることに、責任を持たせてくれた両親の教え

Img_saito400300_1野球をするようになったのは、2つ上の兄が小学3年生の時に少年野球チームに入団したのがきっかけでした。そのチームは、3年生からしか入部を受け付けていなかったのですが、当時、僕は兄の真似ばかりしていたので、「僕も入りたい」と志願して特別に入れてもらいました。

親は私たちに干渉するタイプではなかったので、私が野球をすることに対し、口出しはしませんでした。でも、練習でくじけそうになった時に、「自分で野球をやるって決めたのに、簡単に諦めるな」とよく言われましたね。「やるからには野球で1番になるくらい練習しろ」と何かをやることに対して責任を持つ大切さを教わりました。

様々なスポーツや遊びで筋肉を養った少年時代

小学生の時は、野球だけをやっていたわけではありませんでした。とにかく体を動かすことが好きでしたので、校庭でサッカーをしたり、近くの工場に入って天井まで登ったりと、外でたくさん遊びました。いろいろなスポーツや、遊びでケガをすることによって痛みを覚えたり、いろいろな筋肉を使ったりするんですよね。野球だけというのもいいですが、子供の時はそれ以外のことをやることも大事だと思います。

大好きなカレーライスでプロの体へ

Img_saito400300_2 父が身長190㎝、親戚一同も高身長で、僕の背が高いことは遺伝もあると思いますが、たくさん食べたこともプロで活躍できる体に繋がっています。実は1歳の頃から大人サイズのうどんを1玉普通に食べていたぐらい大食いだったようです。特に大好きだったのがカレーライスで、何かあればカレーという感じで、家で出てくるメニューの中で一番多かったですね。

カレーが好きな理由としては、秘密戦隊ゴレンジャーのキレンジャーが好きだったのもあるんです(笑)。キレンジャーは「ワシの体はカレーでできとるたい」って言うくらいのカレー好きなので、キレンジャーのようなヒーローの体に憧れてたくさんカレーを食べるようになりました。実際、カレーライスにすることでご飯が食べやすくなるので、食事の量を増やすのにはオススメですね。

キャッチボールと遠投がフォームの基盤を作る

私はボールを投げることが好きだったので、キャッチボールや遠投は人一倍練習しました。どれだけ低い球で遠くに投げられるかを同級生といつも競っていました。遠投は、山なりのボールなら遠くに投げられますが、低い球で遠くに投げることは、とても難しいんです。地肩だけでは投げられないので、いかに体全体をバランス良く使ってボールを投げるか。ピッチャーのトレーニングは、こういったボールの投げ方を工夫して体に馴染ませることが重要だと思います。この練習は、プロに入ってからもずっと続けていました。

アスリートはランニングが基本でウエイトは補助

野球の勉強は高校時代よりもプロに入ってから、体の仕組みや的確な練習方法を学びました。特に大切だと知ったのが、やはり基本的なランニングです。近年のトレーニングは、ウエイトトレーニングが主流になっていて、ガンガンとウエイトに励んでいましたが、自主トレの時にランニングをすると、筋肉の重さで腰を痛めてしまったのです。その失敗から、アスリートはまず走ることが基本で、ウエイトは補助。つまり、ランニングはご飯で、ウエイトは他の部分を補うサプリメントのような役割だと学びました。筋力を付けようとしてウエイトに偏ってしまうと、体は絶対にどこかで壊れてしまうので、バランス良くトレーニングすることが重要です。

自分が決めたことを続けることが夢を叶える一番の近道

何かを目指す上で一番大切なことは、自分が決めたことをまずは続けてみるということです。これは両親からの教えにも通じる部分がありますが、何かを続けた上で無理と判断できたなら次のステップに繋がると思うんです。でも、すぐに諦めて次に進んでしまうと、何が良くて何が悪いのかが分からなくなってしまう。つまり足を踏み入れていないまま止めてしまうと、それが自分に合っていることなのかどうか判断できないのです。

「継続は力なり」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、“継続しないと何かを達成することは難しい”ということを昔の人が体現し、言葉として語り継がれているのです。何かを達成し手に入れたいのなら何でも簡単に諦めたり逃げたりせず、それを乗り越えることです。何より最初から上手くできる人はいません。自分の興味を持ったことや、自分がこれだ!と思ったことを続けることが夢を叶える一番の近道だと思います。

【取材・文】佐藤主祥
【運営】ベースボールコミュニケーション(BBC)

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